建て替え真っ最中の「木津市場」。一部が完成しそうなので、野暮用で外出ついでに見てきました。

1700年位の「野立ち」の頃から民の再三にわたる陳情の結果、1809年、難波一帯の「市立ち」が官許されそれ以来200年余り、大阪の台所を支えてきた歴史ある市場ですね。
その後、大正時代に施行された「中央卸売市場法」により、中央市場指定区域内の市場はすべて閉鎖し、吸収を命じられてしまいました。しかし、木津市場は存置運動を展開したのです。
結果的に昭和6年、「大阪中央市場配給所木津難波市場」として条件付きながら自主運営が認められました。
1945年の空襲で廃墟となってしまいますが、関係者の努力により1950年に「大阪木津市場株式会社」が設立されました。
いわゆる、日本最大の私設(民営)卸売市場の誕生です。
官が管轄する卸売市場ではあり得ない、「近郊の野菜や和歌山・大阪湾等の魚が自由に持ち込める卸売市場」もここの特徴でした。
最近の食材の流れはスーパーマーケット中心となり、小売のお店(魚屋さんや八百屋さん)の衰退と共に、地方卸売市場も陰りが見えてきました。
また増築を繰り返した市場の建物自身も老朽化がすすみ、建て替え計画が始まったようです。
私が20年ほど前、この市場は、今よりもっと騒がしく、活気のある市場でした。社会人として右も左も解らずオロオロしてた頃、この市場、そしてこの市場で働く人たちに色々教えてもらいました。この市場内を走り回ったことを思い出します。

そして仕事の合間に食べた「木津大和の天ぷらカレーうどん」や「川上のうな丼」の味も懐かしいですね。
そう言えば、最近食べてませんね。なんか食べたくなってきた・・・(笑)。
